チャコペンの種類と選び方|洋裁初心者におすすめの使い分け

洋裁やハンドメイドを始めるときに、意外と迷うのが「チャコ」です。

手芸店には、ペンタイプや鉛筆タイプ、シャープペンシルタイプ、粉タイプなど、さまざまな種類があります。

「どれを選べばいいの?」
「水で消えるものがいいの?」

と迷ってしまいますよね。

チャコは、生地に裁断線や縫い線、ボタン位置などの印をつけるための道具です。

でも、どんなチャコでも同じように使えるわけではありません。

生地の種類や、すぐに作業できるかどうかによって、使いやすいチャコは変わります。
この記事では、チャコの種類や特徴、選び方について、洋裁初心者の方にも分かりやすく紹介します。

目次

チャコとは?何のために使う?

チャコは、生地に印をつけるための道具です。

洋裁では、型紙を写したり、縫い線やボタンの位置を印したりするときに使います。

例えば、

  • 型紙の線を生地に写す
  • 縫い線を印する
  • ボタンをつける位置を印する
  • ポケットの位置を印する
  • ダーツやタックの位置を印する
  • 合印をつける

など、さまざまな場面で使います。

チャコでつけた印は、作品が完成するまで残っている必要はありません。
そのため、チャコを選ぶときには、「書きやすいか」だけでなく「どのように消えるのか」も大切なポイントです。

チャコにはどんな種類がある?

チャコには、大きく分けて次のような種類があります。

  • 粉チャコ
  • チャコペン(鉛筆)
  • インクタイプ
  • チャコペーパー

それぞれ特徴が違うので、作るものや生地に合わせて使い分けるのがおすすめです。

① 粉チャコ

粉状のチャコを使って、生地に印をつけるタイプです。

濃い色の生地や、ウールなどの織りが粗い生地にも使いやすいのが特徴です。
また、時間が経つと消えてしまうタイプのチャコペンとは違い、すぐに作業できないときにも便利です。

例えば、

  • 裁断まで時間が空いてしまう
  • 濃い色の生地に印をつけたい
  • ウールなど表面に凹凸のある生地に印をつけたい

というときに活躍します。

粉チャコには、チャコナーという専用の道具に粉を入れて使用するタイプや、三角形などの固形タイプがあります。

洋裁を続けていくと、生地によってはペンタイプより粉チャコのほうが使いやすいと感じる場面も出てきます。

② チャコペン(鉛筆)

鉛筆のような形をしていて、生地に直接線や印をつけるタイプです。

細かな印をつけやすく、力の入れ方によって線の濃さを調整できるのも特徴です。

ただし、チャコペンシルは種類によっては芯が固く、書き心地が少し硬く感じることがあります。
私は普段、チャコペンシルはほとんど使いません。

固くて少し書きにくく感じるため、ペンタイプを使うことが多いです。
ただ、これはあくまで私自身の好み。

道具は人によって使いやすさが違うので、実際に使ってみて自分に合うものを選ぶのがおすすめです。

③ インクタイプ

ペンのように使えるタイプで、細い線や細かな印をつけるのに便利です。
インクタイプは、後から消せるのが特徴で、「どうやって消えるか」によっていくつかの種類があります。

時間が経つと消えるタイプ

時間が経つと自然に印が薄くなり、消えていくタイプです。

私は普段、このタイプを一番よく使っています。ペン先が細いので、ボタンをつける位置など、細かな印をつけるのにとても便利です。

ただし、時間が経つと印が消えてしまうため、すぐに作業できないものには向いていません。
「あとでやろう」と思っているうちに印が消えてしまうこともあるので、使うタイミングには注意しましょう。

水で消えるタイプ

水で濡らすことで、印を消すことができるタイプです。

細かな印をつけやすく、使いやすいチャコのひとつです。
ただ、私は普段、水で消えるチャコペンは使っていません。

作品が完成したあとに水を使って印を消すことで、別の汚れやシミがつく可能性をできるだけ減らしたいと考えているからです。

もちろん、水で消えるチャコが便利な場面もあります。使用する場合は、本番の生地にいきなり使うのではなく、必ず端切れなどで「書く→消す」を試してから使うようにしましょう。

熱で消えるタイプ

アイロンなどの熱によってインクが消えるタイプです。

素早く線が消え便利な反面、中間のアイロンでも消えてしまうため、使う場面を考えて選ぶことが大切です。

④ チャコペーパー

チャコペーパーは、型紙などに書かれた線を生地に写すための道具です。

チャコペーパーを生地と型紙の間に挟み、ルレットなどを使って線をなぞることで、生地に印を転写します。

ペンのように直接生地に書くのではなく、線を「写す」ためのチャコと考えると分かりやすいでしょう。

洋服のダーツやポケット位置など、型紙の線を生地に写したいときに便利です。
特に、ペンでは印をつけにくい生地や、型紙の線をそのまま写したいときに活躍します。

チャコはどう選べばいい?

チャコを選ぶときは、

・何に使うのか
・どんな生地に使うのか
・いつまで印を残したいのか

を考えると選びやすくなります。

こんなとき使いやすいチャコ
ボタン位置など細かな印をつけたい時間が経つと消えるチャコペン
すぐに作業できるものに印をつけたい時間が経つと消えるチャコペン
すぐに作業できない粉チャコなど
濃色の生地に印をつけたい粉チャコなど、見やすい色のもの
ウールなど織りが粗い生地粉チャコ


「初心者だからこのチャコ」と決めるよりも、作るものや生地に合わせて使い分けるのがおすすめです。

生地によってチャコを使い分けよう

チャコは、種類だけでなく生地との相性も大切です。

薄手の生地

薄手の生地に強い力で印をつけると、生地を傷めたり、跡が残ったりすることがあります。
できるだけ軽い力で、必要な場所だけに印をつけるようにしましょう。

濃い色の生地

黒やネイビーなど濃い色の生地は、一般的な色のチャコでは印が見えにくいことがあります。

このような場合は、白など明るい色のチャコや、粉チャコなど、生地とのコントラストが出るものを選ぶと印を確認しやすくなります。

ウールなど織りが粗い生地

ウールなど、表面に凹凸があったり、織りが粗かったりする生地は、ペン先がうまく生地に当たらず、線がつけにくいことがあります。

こうした生地では、粉チャコが便利です。

ニットなど伸びる生地

ニットなど伸縮する生地に印をつけるときは、生地を引っ張らないことが大切です。
生地を伸ばした状態で印をつけると、元の状態に戻したときに印の位置がずれてしまうことがあります。

弱い力で印がつけやすいインクタイプが便利です。

チャコを使うときの注意点

チャコは便利な道具ですが、使い方によっては印がきれいに消えないことがあります。

① いきなり本番の生地に書かない

これが一番大切です。
新しいチャコを使うときや、初めて扱う生地に印をつけるときは、必ず端切れで試してみましょう。

「時間が経つと消える」「水で消える」と書いてあっても、生地との相性によって消え方が変わることがあります。

② 印をつけすぎない

印は必要な場所に、必要な分だけつけるようにしましょう。

特に表側に印をつける場合は、できるだけ目立たない場所や、縫い代の中などを選ぶと安心です。

チャコの印が消えないときは?

「消えるはずのチャコなのに、印が残ってしまった!」

そんなときは、まず使用しているチャコの説明を確認しましょう。
生地によっては、思ったように消えない場合があります。

そのため、本番の生地に使う前に端切れで試しておくことが大切です。

特にお気に入りの生地や、完成後に洗濯できないような作品では、事前の確認をおすすめします。

まとめ|チャコは「いつ消えるか」まで考えて選ぼう

チャコには、時間が経つと消えるタイプ、水で消えるタイプ、チャコペンシル、チャコシャープペンシル、粉チャコなど、さまざまな種類があります。

選ぶときは、

  • 何に印をつけるのか
  • どんな生地に使うのか
  • いつまで印を残したいのか
  • どのように消すのか

を考えてみましょう。

私自身は、普段は時間が経つと消えるチャコペンを使い、すぐに作業できないものや濃色・ウールなどには粉チャコを使っています。

チャコは、作品をきれいに仕上げるための大切な道具。

ぜひ自分が作るものや使う生地に合わせて、使いやすいチャコを見つけてみてください。

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この記事を書いた人

アパレルメーカーで婦人服パタンナーとして勤務後、出産をきっかけに子ども服作りを始めました。
百貨店ブランドからプレタポルテまで、年間100型以上のパターンを手がけた経験を活かして、
2024年に「suume.(シューミー)」をスタート。

現在は、子ども服のパターン販売・ハンドメイドアイテムの制作・作り方動画の配信を通じて、
「ママが作りたくなる・使いたくなる服と小物」を提案しています。

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