何か縫ってみたいけど、糸って何を選べばいいの?
そんな裁縫ビギナーさんに向けて、使いやすくて品質も安心なおすすめ手縫い糸を3つご紹介します。
用途や好みに合わせて選べば、縫い物がもっと快適に楽しくなりますよ♪
手縫い糸とミシン糸の違いは?
お裁縫をはじめたばかりの頃、「ミシン糸と手縫い糸ってどう違うの?」と迷う方も多いはず。
糸は作る工程で強度を出すために何本かをねじる作業を「撚り」をかけるといいます。
この撚りがミシン糸は左向き、手縫い糸は右向きになっています。
ミシン糸はミシンで糸切れしにくいように、手縫い糸は手の動きに合わせ糸がよじれにくいようこの向きで撚られています。
ミシン糸で手縫いは出来ない?
結論からお伝えすると、手縫いもミシン糸で可能です。
ただ、先ほどお話した通り手縫いに特化したものではないため、手縫い糸に比べもつれやすいです。
ミシン糸を使う場合は、絡まりにくいよう40cmくらいずつ短めに切って使用することをおすすめします。
おすすめ手縫い糸3選
ここからはおすすめの手縫い糸をご紹介します。
はじめは白か生成りを1本選んでおくと、いろんな布に合わせやすいですよ。
フジックスシャッペスパン手縫い糸(#50)
手縫い専用に作られたポリエステル100%の糸で、糸がよじれにくく、もつれ、毛羽、糸切れしにくいのが特徴。丈夫でしなやかにやわらかく縫い上がります。
フジックスファイン手縫い糸カード巻き(#40)
衣料用布地の手縫いまつりに最適。シルクのような光沢があり紙のカードに巻き付けてあるのが特徴。
シャッペスパン手縫い糸より番手が太いので、ちょっとしたお直しやボタン付けにもおすすめ。
デュアルデューティー(パッチワーク用の糸、#40)
コットンライクな風合いと丈夫さを兼ね備えた手縫い糸として人気です。
キルティング用の糸特殊加工により糸がコーティングされているために、大変滑りがよく、もつれる心配がありません。ベビー服を縫うのにもおすすめです。
100均の手芸糸ってどうなの?
裁縫グッズが一通りそろう100円ショップ。
お試しで使ってみるには便利ですが、「手縫い糸」だけは少し注意が必要です。
糸が切れやすく、縫い目がほどけやすい
100均の糸は、繊維が細く弱めで、引っ張るとすぐに切れてしまうことも。
特に手縫いは引っ張りの力が直接かかるので、縫い目がほどけたり、使ってすぐ壊れたりというトラブルになりがち。
糸の太さが不均一で縫いにくい
糸の質が安定していないことが多く、太さにムラがあったり、表面がざらついていることも。
そのため、針に通しにくい・布に引っかかる・縫い目がガタガタになるなど、初心者にはむしろハードルが高くなります。
カラーバリエーションや耐久性に不安
100均の糸は色数が少なく、布にぴったり合う色が見つかりにくいことも。
また、洗濯を繰り返すと色落ちや毛羽立ち、縮みが出ることもあるため、長く使うアイテムには向きません。
はじめてこそ「ちゃんとした手縫い糸」を
「初心者だから安いものでいいかな?」と思いがちですが、
縫いやすさ・仕上がりのキレイさ・耐久性を考えると手芸店に並ぶ信頼できるメーカーの糸からスタートするのがおすすめ。
裁縫の楽しさは、「うまく縫えた!」という小さな達成感からはじまります。
そのためには、扱いやすくて信頼できる道具選びがとても大切。
100均の手縫い糸は手軽で便利ですが、縫いづらさや仕上がりのトラブルで、せっかくのやる気がくじけてしまうことも…。
はじめてさんこそ、ちょっとだけいい糸を選ぶことで、縫い物がもっと楽しく、うまく進むようになりますよ。
「ちゃんと縫えて、ちゃんと使える」。
そんな手づくりの喜びを、ぜひ味わってみてくださいね。
縫いたいものが決まっているけど、糸の種類や番手選びが難しい!!という方は、ぜひ生地を持って手芸店へ。店員さんは手芸のプロ。わからないことはどんどん質問して相談にのってもらいましょう。
また、糸コーナーには各メーカーのカラー見本帳もあるので、実際に生地をあてて合う色を選ぶこともできます。
糸の色選びは作品の完成度に大きく左右します。どんな色が合うかな?など、選ぶ時間もとっても楽しいですよ♪
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