服作りに欠かせない接着芯。
でも、「どう貼ればシワにならないの?」「表と裏、どっちに貼るの?」と迷ったことはありませんか?
苦手意識の高い方も多そうな接着芯の使用方法ですが、実はポイントさえおさえれば誰でも上手に扱うことができるんです。
ここでは初心者さんにもわかりやすく、失敗しない接着芯の貼り方の手順やコツをご紹介します。
接着芯とは?
接着芯(せっちゃくしん)とは、布の裏に貼って、ハリやコシを出すための補強材のこと。
バッグやポーチ、洋服の衿や見返しなど、形を保ちたい部分に使われます。
薄くてやわらかい布も、接着芯を貼ることでしっかりとした仕上がりに。逆に貼り方を間違えると、シワが寄ったり浮いてしまったりすることもあるので、基本をしっかり押さえることが大切です。
粗裁ちとは
ここでは全面に芯を貼る場合の方法をお話します。
接着芯の性質上、接着すると縮みがでることがあります。
表地と芯地の相性にもよりますが、だいたい1~3%くらいの収縮があります。
例えば、
衿刳り見返しに芯を貼って縮んでしまったら、衿刳りと縫い合わせたときに全然寸法が合わない!!なんてことになってしまいます。
そんな失敗を防ぐためにも、ぜひしてほしいのが「粗裁ち」です。
粗裁ちとは、芯を貼るパーツはあらかじめ大きめに裁断しておき、芯を貼ってからきちんと裁断する方法です。
では、実際の工程をご説明します。
接着芯の貼り方


パーツの表面に、接着芯を重ねます。
接着芯はザラザラしている面(のり付き面)を上にして裁断します。

裏面から接着芯をのせます。
このとき、ザラザラしている面が生地側にくるようにセットします。

あて布をして、中~高温のアイロンで上から押すようにプレスします。
3秒/1回を目安に移動しながら全体をしっかり接着します。

パターンをのせて裁断します。(パターンに縫い代が含まれていない場合は縫い代を付けて裁断)

これで型紙通りのサイズで裁断ができました。
接着芯を上手に貼ることは、作品の仕上がりに大きく影響します。
「シワになる」「浮いてしまう」といったトラブルも、正しい手順を知っておくだけでグッと防ぎやすくなります。
ちょっと手間に感じるかもしれませんが、丁寧に貼った接着芯は、あなたのハンドメイド作品を一段と素敵に見せてくれます。
ぜひ一度、試してみてくださいね♪
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