裁縫セットに入っている縫い針。
「たくさん種類がありすぎてどれを使えばいいかわからない!!」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、使いやすい手縫い針を選ぶだけで、縫いやすさがぐんとアップするんです。
このページでは、初心者さんにぴったりな手縫い針の選び方や、用途別の種類をお話しします。
「縫いにくい…」を卒業して、手縫いのプロになっちゃいましょう♪
手縫い針の基本|選ぶポイント
メリケン針とは?
手縫い針には用途によってさまざまな種類があります。
- 着物を縫う和針
- 刺繍に使う刺繍針
- パッチワークキルトに使うキルト針
- ビーズ刺繍に使うビーズ針
- レザークラフトに使う皮針
そして家庭科の授業で使った、裁縫箱に入っていた手縫い針。あれはメリケン針といい、洋裁用の手縫い針です。
手縫い針の中でも最もポピュラーで、家庭でのお裁縫に幅広く使われる定番の針です。

「メリケン(meriken)」は、明治時代の日本で「アメリカ風の」「西洋の」という意味で使われていた言葉だよ。
「メリケン針」は洋裁用の針=西洋式の手縫い針として広まった名前なんだって。
ここではメリケン針について詳しく解説していきます。
手縫い針を選ぶときの「太さ」「長さ」の考え方
針の種類はたくさんあって少々複雑・・・でも選び方はいたって単純です。
基準は 「何を」「だれが」縫うのかということ。縫う布の厚みや針の使用箇所と使う人の使用感がポイントです。
サイズは数字の小さい方が長く太い針となります。
針の太さと長さに分けて解説していきます。
針の太さ
針の太さ | 針の番号 | 使いやすい布の種類 | 特徴 |
細い | 9〜10号 | 薄地(ローン、ブロードなど) | 軽く通りやすい、針穴も小さめ |
標準 | 7〜8号 | 普通地(シーチング、オックスなど) | 初心者さんにおすすめの万能タイプ |
太い | 3〜6号 | 厚地(デニム、キャンバスなど) | 布通りは重いがしっかり縫える |
針の長さ
針の長さは、縫いやすさ・安定感に直結する大事な要素です。
短めの針(20〜30mm前後)
- コントロールしやすく、細かい作業向き
- 返し縫いやボタン付けなどにぴったり
- ただし布が厚いと少し縫いにくいことも
標準の長さ(30〜35mm前後)
- 初心者さんにおすすめのバランス型!
- 普通地(オックスやシーチング)にちょうどよく、スムーズに縫える
- 直線縫いや袋ものづくりなど幅広く対応できる◎
長めの針(35〜45mm前後)
- 一度に針に布を多く通せるので、ザクザク縫いたい人におすすめ
- ランニングステッチ(並縫い)や大きな布にも向いている
- でも初心者にはちょっと扱いにくいかも…
おすすめの手縫い針は?
双鳳メリケン針
私が服飾専門学校に入学したとき、学校から支給された針がこの双鳳メリケン針でした。
卒業からうん十年経ちましたが、錆びることもなくいまだに現役です。
6号~9号までしか持っていませんが、これだけで困ったこと正直ありません。
中でも7号は常にピンクッションに刺さっている一番万能なサイズです。
クロバー手縫針 絆
クロバーは有名で身近な手芸メーカーです。
こちらの会社はJIS規格より厳しい独自の品質規格でこだわりの針を作っています。
鋭い針先、通しやすい針穴、折れにくく曲がりにくい針軸がリズムよく針を運びます。
また、いくつかの種類がセットになっているものも汎用性があり便利です◎
こちらは糸通しもセットです。
よくある疑問Q&A
手縫い針はどのくらいで交換すべき?
色々な考えがあると思いますが、私自身は縫いにくさを感じたら交換します。
滑りが悪くなって布通りが悪くなったり
厚めの生地を縫って曲がってしまったり
縫うのにストレスを感じるようになったら迷わず破棄しましょう。
針の処分方法は?




使えなくなった針は「折れ針入れ」に一時保管しています。
蓋つきで針が入るくらいのものなら何でも大丈夫。
いっぱいになったら、自治体の処分方法に基づいて処分します。
私の住む地域では小物金属の日の回収で、厚紙に包んで「キケン」と書いて出します。
針の保管方法
まず第一に針を使ったまま放置するのは危険です。
小さなお子さまの手が届かない場所に必ず保管しましょう。
使用前の保管方法
買ってから一度も使ってない針は、袋やケースに入った状態で裁縫箱へ保管しています。
新しい針は、使用中のものが使えなくなってから出すようにしています。
使用後の保管方法
基本的にはピンクッションに刺した状態です。
最後に使った糸を通した状態で刺しておきます。
長期間使わない場合は糸を通したままだと錆びることもあるようですが、針だけにしておくと針がピンクッションに埋もれてなくなる心配があるためこのようにしています。
お気に入りの1本で、手縫いがもっと楽しくなる
「針なんてどれも同じ」と思っていた方も、実際に手に合った針を使うと、その違いにきっと驚くはず。
お気に入りの一本を見つけることで、手縫いの時間がもっと心地よく、もっと楽しいものになりますよ。
まずは定番から試して、少しずつ自分の“縫いやすい”を見つけていきましょう♪
【番外編】あると便利!手縫いがもっと快適になるおすすめアイテム
指ぬき
利き手の中指にはめて針のおしりを押しながら縫い進めます。運針や厚手の所を縫うのに便利です。
糸通し
慣れるまでちょっと難しい糸通し。
細かい作業が苦手な方や老眼の方にもおすすめです。
(裁縫のベテランさんは、老眼になっても感覚で糸通せるらしい。すごっ)
最低限の道具でも縫い物はできますが、ちょっとした便利グッズがあると「ストレスがグッと減って、作るのがもっと楽しく」なります。
最初は必要に応じて少しずつ、快適アイテムを取り入れてみてくださいね♪
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