ハンドメイド初心者がまず揃えるべき道具5選

目次

はじめに

裁縫を始めてみたいけれど、
「まず何を揃えればいいの?」と迷ってしまうことはありませんか?

実は、最初に必要な道具はそれほど多くありません。


今回は、私が普段の制作でも使っている
“これだけあれば始められる基本の5つの道具”をご紹介します。

①裁ちばさみ

裁ちばさみとは

まず最初にご紹介するのが、裁ちばさみ。
布をきれいに裁つための必需品です。

紙用と兼用すると切れ味が落ちるので、必ず「布専用」を用意しましょう。

裁ちばさみの選び方

刃の長さで選ぶ

裁ちばさみは、刃渡りの長さがとても重要です。

一般的におすすめなのは240〜260mm(標準サイズ)

小回りもききつつ、ある程度長さもあるので、
ポーチやバッグ、服づくりまで幅広く対応できます。

長すぎると扱いづらく、
短すぎると何度も切ることになり効率が下がります。

そのバランスがちょうどいいのが、
240〜260mmサイズです。

刃の素材で選ぶ

裁ちばさみは、刃の素材によって切れ味や耐久性が変わります。
主に選ぶポイントになるのは「硬刃(はがね)」か「ステンレス刃」です。


・硬刃(はがね)

切れ味が鋭く、長く使っても刃持ちが良いのが特徴です。

厚手の生地や、何枚も重ねて裁断することが多い方には特におすすめ。

きちんとメンテナンスをすれば、
長く愛用できる“一生もの”のはさみになります。

・ステンレス刃

サビにくく、お手入れが比較的ラクなのが特徴です。

普段使いの布小物や、そこまで厚くない生地の裁断には十分な切れ味。
はじめての一本としても選びやすい素材です。

どちらを選べばいい?
・厚手生地や本格的に長く使いたい → 硬刃
・扱いやすさやメンテナンス重視 → ステンレス刃

どちらが良い・悪いではなく、自分の作るものに合っているかで選ぶのがポイントです。

握りやすさで選ぶ

裁ちばさみは、長時間使う道具だからこそ「握りやすさ」も大切です。

たとえ切れ味が良くても、
手にフィットしないものは疲れやすく、
まっすぐ切れない原因にもなります。

  • 持ち手の丸みが手の形に合っているか
  • 手が疲れにくい重さになっているか
  • 指がしっかり収まるサイズかどうか

試せるなら実際に持ってみるのがいちばんですが、
レビューで「手が痛くなりにくい」「握りやすい」と書かれているものは狙い目です。

左利きの人は左利き用を選ぶ

裁ちばさみは、刃の構造上右利き用を左手で使うと、布が逃げやすくなります。その結果、

・切り口がガタガタになる
・余計な力が入って手が疲れる

といったことが起こりやすくなります。
左利きの方は、必ず「左利き用」と明記されたものを選びましょう。

見た目が同じでも、刃の合わせが逆になっているため、
切れ味や使いやすさがまったく違います。

価格と耐久性のバランスで選ぶ

裁ちばさみは、消耗品ではなく道具として育てるもの。
価格と耐久性のバランスを考えることも大切です。

  • ¥3,000〜¥7,000
    → はじめての一本として選びやすいエントリーモデル
    → 軽い布や小物づくりなら十分使えます
  • ¥10,000〜¥25,000
    → 中級〜上級者向け
    → 切れ味・耐久性・使い心地の総合バランスが良い

裁ちばさみは、良いものを選べば
研ぎ直しをしながら何十年も使えることもあります。

そのため、値段だけで選ぶのではなく、
使い心地と長く使える素材かどうか」を基準にするのがおすすめです。

おすすめの裁ちばさみ

東鋏 庄三郎 

日本の伝統的な刃物職人ブランドで、
布地を “スッと軽く切れる” と評価が高いです。

服飾専門学校やアパレルメーカーでも愛用されており、
一度買うと長く使えるという声も多いです。

KAI(貝印)

日本の刃物メーカーとして有名。裁ちばさみも高品質で、初心者からベテランの方にまで人気。

クロバー

日常的な布裁断にちょうどいいモデルが揃い、手頃な価格帯でも性能が◎

私の裁ちばさみ

私が愛用している裁ちばさみは、
服飾の専門学校時代に購入した 「増太郎」 です。

かれこれ 20年ほど使い続けていますが、今でも現役で活躍しています。

こちらのはさみは、職人の手によって丁寧に作られた裁ちばさみで、
布に刃を入れるとスッと気持ちよく切れるのが特徴です。

実はこの 増太郎の裁ちばさみは、現在はほとんど製造されていないと言われており、
新品を見かけることも少なくなっています。

そのため、今市場に出ているものの多くは
長期在庫やデッドストックの場合が多いようです。

裁ちばさみは良いものを選べば、
研ぎ直しをしながら長く使える道具。

私にとって増太郎の裁ちばさみは
長い時間を一緒に過ごしてきた、思い入れのある道具のひとつです。

これからも大切に手入れをしながら、
長く使い続けていきたいと思っています。

② 定規(50cm)

定規の役割

パターンを写したり、裁断線を引くときに使います。

正確に測ること=きれいな仕上がりにつながるため、シンプルな道具ですが、
選び方で作業効率がぐっと変わります。

定規の種類

初めに買うなら幅5cm長さ50cmがおすすめ。
加えて小回りの利く2.5cm幅で30cm長の定規もあると用途によって使い分けられて便利です。

おすすめの定規

初めに買うなら幅5cm長さ50cmがおすすめ。
広く細かな目盛りで平行線が正確に引け、45度の線も入っているためバイアステープをつくるのにも便利です。
厚さ1mmで薄く柔らかい素材なので、曲線などが楽に測れます。

加えて小回りの利く30cmの定規もあると用途によって使い分けられて便利です。
↓は使用頻度の多い7mm、12mmの平行線もひけるところがおすすめです。

私の定規

専門学校時代からパタンナー時代にかけて、
買ったり、自分で作ったりして集まった定規の数々です。

どれも パターン制作や裁断には欠かせない大切な道具です。

カーブ定規は、衿ぐりや袖ぐり、袖山、裾などの
カーブを引くときに使う、服作りには必須のアイテム。

どこのカーブを使うかによって、
着心地やシルエットが大きく変わってくるため、
用途に合わせていくつかのカーブ定規を使い分けています。

それぞれ形や用途が異なり、
パターン制作では欠かせない存在です。

作りたいラインに合わせて定規を使い分けることで、
きれいなシルエットのパターンを引くことができます。

③ アイロン

洋裁でのアイロンの役割

洋裁では、アイロンは単にしわを伸ばすためだけの道具ではありません。
仕上がりを美しくするための、とても大切な工程のひとつです。

主な役割としては、次のようなものがあります。

・しわを伸ばす
裁断前や縫製中にできたしわを整え、生地をきれいな状態にします。

・縫い代を整える
縫い合わせたあとに縫い代を割ったり倒したりして、仕上がりをきれいに整えます。
この工程を丁寧に行うことで、作品の完成度がぐっと上がります。

・くせ取り(シルエット作り)
スカートやパンツの丸み、袖の立体感など、
生地に少しずつ熱と蒸気を加えて形を整える工程です。
洋服のきれいなシルエットを作るために欠かせない作業です。

洋裁では
「縫ったらアイロン」
と言われるほど、アイロンの工程はとても重要です。

丁寧にアイロンをかけながら作業を進めることで、
仕上がりの美しさが大きく変わってきます。

アイロンの選び方

スチーム機能有無

・スチームアイロンの特徴

スチームアイロンは、蒸気の力でしわをしっかり伸ばすことができます。
特に、生地に水分を含ませながら整える地直しの工程ではとても便利です。

ただし、スチーム穴がある分、
その部分はアイロン面が生地に直接当たらないため、
接着芯を貼るときなどには少し使いづらいことがあります。

・ドライアイロンの特徴

ドライアイロンは、アイロン面に穴がないため
面全体でしっかりプレスできるのが特徴です。

そのため、接着芯を貼るときや、
縫い代をしっかり押さえたいときに向いています。

また、スチームがない場合でも
霧吹きで水を軽く吹きかけてからアイロンをかけることで、
しわを伸ばしやすくすることができます。

重さ(適度な重さがあるもの)

生地をしっかり押さえて熱を伝えるため、
ある程度重さのあるアイロンの方がきれいにプレスできます。
軽すぎるものより、適度に重さのあるものがおすすめです。

ただし重すぎると負荷がかかりすぎを手首を痛めてしまう可能性があるので
実際に持って確認することをおすすめします。

温度調節がしやすい

生地によって適した温度は異なります。
コットン、リネン、化繊など、素材に合わせて温度調節ができるものを選ぶと安心です。

先端の形(先が細いもの)

アイロンの先端が細いと、
縫い代やカーブ部分など細部のプレスがしやすくなります。

洋裁では細かな部分にアイロンを当てる工程が多いため、
先端の形状もアイロン選びの大切なポイントです。

コードあり(長め)

コードありのアイロンは、常に電源につながっているため
温度が安定しやすく、長時間の作業に向いているのが特徴です。

洋裁ではアイロンを何度も使うため、
途中で温度が下がらないコードありタイプの方が作業がスムーズなことも多くあります。

おすすめのアイロン


④ マチ針

マチ針の役割

マチ針は、生地と生地を縫い合わせる前に仮留めするための道具です。
縫製中の生地のずれを防ぎ、正しい位置で縫うために使います。

縫い始める前にマチ針でしっかり固定しておくことで、
縫っている途中に生地が動くのを防ぎ、均一の幅で縫い合わせやすくなります。

特にカーブ部分や、長い直線を縫う場面では生地がずれやすいため、
予めしっかりと固定しておくことが大切です。


慣れてくると使う本数は減っていきますが、
きれいに仕上げたい部分ほど、しっかりマチ針で固定しておくと安心です。

マチ針とクリップの使い分け

生地を縫う前の仮留めには、マチ針クリップがよく使われます。
どちらも便利な道具ですが、使える場面が少し異なります。

クリップのメリット

クリップは生地の端を挟んで固定する道具です。
針を刺さないため、生地に穴を開けずに仮留めできるのが大きなメリットです。

また、付け外しが簡単で、
厚手の生地や何枚も重なった生地でも固定しやすいという特徴があります。

特に

・帆布
・ラミネート生地
・ビニールコーティング生地
・キルト生地

など、マチ針が刺さりにくい生地ではクリップが便利です。

マチ針が向いている場面

一方で、次のような場面ではクリップが使いにくく、
マチ針の方が適しています。

・生地の端ではない位置を固定したいとき
ポケットの位置決めや、パーツを重ねて固定するときなど、
生地の中央部分を留めたい場合はクリップが使えないため、
マチ針で固定します。

・カーブや曲線を細かく固定したいとき
衿ぐりや袖ぐりなどのカーブ部分は、
細かく位置を合わせながら固定する必要があるため、
マチ針の方が使いやすい場合があります。

・細かな位置合わせが必要なとき
タックやダーツ、ポケット付けなど、
正確な位置で固定したいときは
マチ針でしっかり留めておくと安心です。

このように、
生地端を手軽に留めるならクリップ、
細かい位置や中央部分を固定するならマチ針

と使い分けると作業がスムーズになります。

おすすめのマチ針

↑一般的なマチ針です

↑鈴付きで外し忘れの心配がありません。
ベビー用品やハンドメイド販売をしたい方におすすめです。


⑤ 文鎮

使い込まれた私の文鎮

文鎮の役割

型紙を写したり、生地を裁断するときに便利なのが文鎮(おもり)です。

型紙を生地の上に置いたあと、文鎮で押さえておくことで
型紙がずれるのを防ぎながら安心して作業することができます。

マチ針で固定する方法も見かけることがありますが、
生地が浮いてしまい正確な裁断が出来ないため、
服作りの現場ではこあまり用いられない方法です。


また、ラミネート生地や薄い生地の場合は、
マチ針で固定すると生地に穴が開いてしまうというデメリットもあります。

文鎮を使うことで生地を平らな状態で押さえることができ、
型紙作業や裁断をスムーズに進めることができます。

洋裁では、作業の正確さと効率を高めてくれる
あると便利な道具のひとつです。

おすすめの文鎮

専門学校時代に購入した、私も使用している文鎮↑
アパレルメーカーで使用(会社の)していたものもこちらでした。

重みがしっかりあって、生地や型紙をしっかり固定してくれます。

まとめ

洋裁やハンドメイドでは、生地だけでなく道具選びもとても大切なポイントです。

裁ちばさみや定規など、どれも基本的な道具ですが、
使いやすいものを揃えることで作業のしやすさや仕上がりが大きく変わります。

最初からすべて良いものを揃える必要はありませんが、
少しずつ自分に合った道具を見つけていくことで、
洋裁やハンドメイドがより楽しく、快適な時間になります。

このページが、道具選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

アパレルメーカーで婦人服パタンナーとして勤務後、出産をきっかけに子ども服作りを始めました。
百貨店ブランドからプレタポルテまで、年間100型以上のパターンを手がけた経験を活かして、
2024年に「suume.(シューミー)」をスタート。

現在は、子ども服のパターン販売・ハンドメイドアイテムの制作・作り方動画の配信を通じて、
「ママが作りたくなる・使いたくなる服と小物」を提案しています。

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